気になる病気・健康のこと
休養
休養について
休養とは?
休養は、日頃の仕事や家事などによる心身の疲労を回復させる面(「休む」という側面)と仕事や家事を充実した状態で行えるように鋭気を養う面(「養う」という側面)の2つの側面をもっています。
すなわち休養は、私たちが健康な社会生活を営む上で必須のものであるといえます。
休養が足りないとどうなるの?
休養が損なわれる状態が続くと心身の疲労が蓄積し、仕事能率の低下、生活の質(QOL)の低下、及び外傷・疾病発生の原因になる場合があります。
また、休養不足は身体の機能的異常(免疫系、自律神経系機能の低下)がおこりやすいと考えられています。
休養不足は測定できますか?
休養不足は身体的ストレス反応(疲労、痛みなど身体的側面への影響)や心理的ストレス反応(気力の低下、不眠など心理的側面への影響)によって測定することが可能です。
- 休養不足チェックリスト
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- 朝起きた時に疲れがとれていない日が多い
- いくら寝ても寝足りない気がする
- 朝早く目が覚めて、その後よく眠れない
- 肩こり、頭痛が続いている
- 食欲がない、または便通がよくない
- 以前楽しめていたことが楽しめない
- 理由もないのにイライラする
- 仕事(家事)に集中できない
- 仕事に行くのが(家事をするのが)おっくうだ
- 気分が落ち込んでいる
以上の質問であてはまる項目が多いほど要注意!半分以上あてはまる人はかなり休養不足であるといえます。
さあ、積極的に休養をとりましょう
1. 十分で質の良い睡眠をとりましょう
睡眠はその時間が多少短くとも、Rem睡眠とNon-Rem睡眠が規則正しく現れれば十分な休養となることが生理学的に立証されています。また、質の良い睡眠を得るためには、個人個人が自分の問題点をしっかりと把握することが大切です。
具体的には、入眠前のリラクゼーション、入浴方法、室内の照明、ベッド、枕の形状(高さ、材質など)、入眠時の姿勢等について問題がないかどうかをきちんとチェックしてみましょう。(「生活習慣編:睡眠」参照)
2. 平日の積極的休養
仕事のある日は、なかなか気分転換まで気が回らないと思いますが、たとえ忙しくても1日30分程度は自分だけの時間を作るようにしましょう。「お風呂にゆっくり入る」とか「寝る前に音楽を聴く」など日常の煩わしさを一時的にでも忘れられる時間を作ることが大切です。積極的に気分転換を行う時間を作る方がむしろ仕事の能率もよくなることでしょう。
3. 休日の積極的休養
休養は、単に休むということだけでなく、豊かな生活づくりのための鋭気を養う意味合いもあります。したがって、休日でもめりはりをつけた生活を送ることが大切です。また、休日の積極的休養は、以下のように自分の心身の疲労度に合わせた休養をとることが重要です。
疲れがかなりたまっている人
疲れがかなりたまっている場合には、遠出や激しい運動はかえって疲労を増す結果になりかねません。そこで、自宅でゆっくりと音楽を聴いたり、近場の温泉にゆっくり入ったり、自宅近くの公園をゆっくり歩くといった、心身のリラクゼーションにつながる休養がよいでしょう。
疲れがややたまっている人
軽度の全身運動は疲労感を和らげる効果もありますので、ハイキングや森林浴に出かけたり、プールで水中歩行やゆっくりした水泳を行うとよいでしょう。また、落語や観劇などに行ったり、自分の趣味を行うのもよい気分転換になるでしょう。ただし、張り切りすぎるとかえって疲れてしまう場合もありますので無理は禁物です。家に帰ってきた時に「あーしんどい」と感じるようなら無理しすぎと考えてください。
疲れを感じていない人
疲れを感じていない人は、積極的に何か新しいことに挑戦してみましょう。旅行、趣味、運動、ボランティアなど今までにしたことのないものに挑戦してみてください。これらは自分の可能性を広げ、人との出会いの機会を増やし、豊かな生活づくりに役立つと思われます。